【人生100年時代】を迎えた会社員が生き残る戦略を語る

働き方

こんにちは。あっきーです。

 

『人生100年時代』という言葉。もう当たり前というか、まさしくという感じになってきました。

 

ロンドン・ビジネス・スクール教授のリンダ・グラットン、アンドリュー・スコットによる『LIFE SHIFT(ライフ・シフト)100年時代の人生戦略』(東洋経済新報社)の中で提唱された言葉です。これまでの人生設計は「20年学び、40年働き、20年休む」という「教育・仕事・老後」の3段階が一般的であったが、100歳まで生きることが一般化する社会では、年齢による区切りがなくなり、学び直しや転職、長期休暇の取得など人生の選択肢が多様化すると予想している。出展:wikipedia「人生100年時代」

 

世界№1の超高齢化大国、日本はまさしくこの提唱を体現している国になってきています。

 

子供のころは自分の祖父母のように60~70代でポックリ逝くんだろうなと漠然と思っていましたが医療の進歩はすさまじく、再生医療やら、遺伝子医療やら中々死なせてくれない世の中に進化しました。

 

健康に長生きできるのは良いことです。しかし必要なのはマネー。長生きするほどモアーマネー。

 

でも会社員にはリミットがあります。多くの場合は60~65歳。ちなみに我社の定年は60です。さらにあのトヨタ自動車も終身雇用は難しいと発言した通り、1社で長く働く時代は終わりました。我々会社員は定年後の数十年を生き抜くスキルをしっかりと身につけ、進化しなければなりません。

 

結論を述べてしまうと、自分の状況を把握した上、しっかりとお金を稼ぐ手段を身に着けましょってことです。けっして油断してはいけません。それでは考察していきます。

逆算して考えると700万は必要だ

考え始めるその前に、100年生き抜くためにどれぐらいお金が必要なのかざっくりと計算をしておいたほうがよいでしょう。

 

夫婦と子ども一人(3人家族)の生活費は平均約30万円。つまり、30歳から64歳までは1億2,240万円。子ども1人にかかる子育て費用は養育費と教育費をあわせて約3,000万円。もし子供が2人ほしいなら合計で1億5,240万円必要とのこと。

 

そして老後はどうなのか。金融庁公表の報告書によると「老後生活が20~30年続くとすると、公的年金以外の老後資金として1,300~2,000万円不足する」記載されています。だが老後資金2,000万円は足りないのでは?と囁かれることも多く、ここでは3,000万円ほどに見積もっておきます。

 

これらを計算すると4人家族でなんと1臆8,240万円。

年収に直すと手取りで約540万。 手取りというところを見逃していけない

額面になおすと約700万である。

 

もしあなたが65歳以降働きたくないなら、700万の年収を34年間キープしなければならいのです。

自分の選択肢とそれぞれのメリット・デメリットを考える

子育て世代にとって厳しい現実がわかったところで、この荒波を乗り越えるための戦略を練っていきます。

 

まず王道から。

その① 今の会社で出世して給与を上げる、また歩合制であれば営業成績を上げ給料アップ。

 

会社員である以上、誰しもが上を目指す時期はあるかとは思いますが、自分の上司たちがどれぐらいの給与レンジかは常にアンテナを張っておきましょう。歩合で給与が変わる人は、どれだけ営業成績をあげられるかという視点になってきます。

 

しかし!!どちらの場合にもちゃんと考えておかなければいけないことがあります。

 

それは時給換算した場合にいくら稼いでいるのかということ。本当の意味での給与の増やし方は、生産性の高い仕事がどれだけできているかに注目しなければいけません。

 

例えば年収350万円の人の時給は1,587円です(9時~18時勤務、年間休日120日)。対して評価されさている同僚は年収450万円。だけど彼は毎日8時30分には出社し、22時まで働いていたとします。その場合の時給はなんと1,267円となるのです。バイト時代だったらこの差に発狂です。

 

昇進を目指すことで額面的な優位性が後々跳ね上がるのであれば、低い時給でも今を頑張るメリットはあるでしょう。

 

デメリットは会社が潰れない保証はどこにもないということ。私の場合、突然の自然災害で本社工場が流されたら次の日からもれなくニートです。地震大国でもある日本。ありえないなんて事はありえないのです。

 

私がこの立場なら仕事の中身を効率化して9時~18時をさらに時短で終わらせられるようにし、実質空いたその時間を別途金を稼ぐThinking timeに充てます。資格を取るために勉強してもよいと思いますし、株投資やFXなど実際に取組んでみるのも一つ。

 

突然会社が潰れても、生きていけるという自信をつけることが何より大事です。

 

その② 給与アップを目指し転職

短期的に給与アップを狙うのであれば、転職というのはかなり有効な手段となりえます。

 

でも人間て欲張りな生き物。年収も上げたいけど、できれば別の仕事やってみたいという人多いと思います(私もそうでした)。だって今の仕事が嫌だから来てるわけで。。。

 

ここで注意したいのは20代と30代の転職事情は極めて異なるということです。20代であれば、業種が違っても給与アップを狙った転職が容易に可能です。しかし30代になり、600万レンジを狙った転職がしたいケースでは、業種を変えると極めて難しいことは頭に入れておかなければいけません(同系統なら可能性はありますが)。

 

転職の年齢層も上がり、30代でも全然いけますよ!とエージェントは励ましてくれますが、リアルはそんなに甘くなかったので迷っている人は情報収集だけでもいいので話を聞きに行って下さい。
例えば私が医療機器の営業マンだとすると、どこのエージェントに行っても医療機器メーカー関連の案件を提案されます。ま、向こうの気持ちになってみれば当然です。給料が高い案件のほうがコンサルタントフィーが高いわけですから。

 

私のような他業種で同レンジ以上を狙いたいという欲張りさんは、現在の仕事の中で少しでも該当する業務に関わり、実績を残して職務経歴書でアピールは必須です。

 

私は32歳ではじめてエージェント面談をしました。20代のうちから行っておけばよかったと本当に後悔しています。一番のメリットに感じたのは同世代の転職状況、給料レンジが分かることです。エージェントが該当の仕事内容を分かりやすくかみ砕いて教えてくれますし、情報提供や面接練習もやってくれます。実際に行った時の感想は別記事で。

 

2020年現在においても売り手市場は続いています。現状に満足している人ほど、一度面談して客観的な市場価値と自分の現状を照らし合わせておいたほうがよいです。時間はマジで本当にもどってきません。そして20代と30代ではやっぱり転職における市場価値が段違いです。採用担当の気持ちで考えてみて下さい。30代といえば会社によっては稼ぎ頭の年代です。そこにわざわざ30代のライバルをぶつける意味はないですよね。入れるなら20代の部下候補。年齢は思っている以上に足を引っ張ります。

 

この選択を選ぶのであれば早い段階で職種の路線を決め、スペシャリストを目指すのが吉です。極端な例ですが、保険の営業であればフルコミッションのプルデンシャル生命。彼らの平均年収は1,500万円を超えます。

 

同じ道を突き進む自身があるなら、700万という壁はけっして高い壁ではないのです。

その③ 振り切って好きな仕事に転職

もしやってみたい仕事があるなら、本当に早めの行動をお勧めします。

 

ちなみに私は漫画の編集者になりたいという夢がありました。非公開求人を目当てにエージェントの門を叩いたのですが、なんと求人数はゼロ。大手出版社は人気があるため、転職会社に求人がでることはほぼないのだそう。人気職業が未経験30代を取るわけがありません。

 

そりゃそ―だよねーと思いながら、公式サイトを覗くと第2新卒以上は27歳まで、中途は経験者のみということで見事に出版大手への道は断たれました。ですが、あきらめきれず凸版などの大手取次から転職というルートはないかと思慮し、しばらく求人を待っていましたがこちらも経験者のみで望みゼロ。漫画編集者という道だけで選ぶなら小さい会社でもよいかと頭をよぎりましたが、妥協はしたくなかったので冷静に諦めました。

 

さて、この記事での論点は好きな仕事をしたら、はたして給料上がるのかってことです。私はこの問題に関しては殆どの場合は解消できると考えています。なぜなら好きなことは圧倒的な仕事量をこなせるからです。1,2年間、今の仕事を誰よりも熱心に取り組んだら全員ぶっちぎれると思いませんか??余程の実力差がない限り、大概は仕事量でカバーできます。それができないのは続けることができないから。

 

継続力は本当になにものにも勝ります。好きな仕事はストレスなく仕事に熱中できるのが最大のメリットでしょう。

 

デメリットはやりがい搾取に陥りやすいこと。人々が憧れる仕事というのは多くの場合薄給です。だって働きたい人があなた以外にもいっぱいるんですもん。一生懸命働き、花を咲かせた人だけが輝く世界です。私の周りにはサラリーマンをしながら、お笑い芸人の養成所に入った友人もいます。ながらでも夢を目指すことは可能です。

 

険しい道ですが、それほどにやりたい仕事があるなら是非飛び込むべきでしょう。

人生は1度きりです。

その④ 手に職を付ける

今の時代、手に職といえばプログラマーやエンジニアなどIT系を思い浮かべる人は多いと思います。看護師や美容師も鉄板ですよね。

 

メリットとしては専門的であるほど職種が限定されるので、年収レンジの予測が立てやすいということです。また、定年を越えても働ける環境が残っている場合が多いのもこの領域といえるでしょう。型にはまれば本当に強い。友達にも自由気ままに全国を転々としている薬剤師、看護師、プログラマーがいます。

 

しかしながらデメリットもあります。潰しがきかないケースが多いため、プログラマー辞めたい、看護師辞めたいとなったときはまたレベル1からやり直さなければいけません。また一部の職業を除き年収レンジはそこそこである場合も多いです。

 

私がこの立場ならしっかりと地に足がついている利点を活かしつつも、副業などこなし収入の柱を増やす行動をします。リスクヘッジは重要です。

 

まとめ

会社員が2億近く稼ぐ戦略として、今の会社を続けるか、それとも退くか。

 

退くなら同系統で年収を取りに行くのか、好きな仕事にくら替えするのか、はたまた手に職を付けて長く働く道を選ぶのか。選択肢は多々ありますが、多くの人にとって本業1本で食べていくのは難しい時代です

 

ここ数年で定年の定義は60から65歳にあがり、75歳以上の医療費負担も2割に増える話もでてきました。20年後には定年70歳、後期高齢者は80歳以上に引き上げなんて話も十分ありえそうです。

 

健康なことはとても喜ばしいことですが、その分お金がかかるのが現実。どの選択肢をとってもリクスヘッジとして他の収入源を確保しておくことは極めて重要です。

 

逆に言えば、副収入があればどの選択でも戦えます。

 

そう、副収入はロールプレイングゲームでいうところの装備です。装備レベルが高いほど、本編を優位に展開することができます。令和時代のサラリーマンの人生戦略においては、本業と同じくらい副業に注力した者が勝ち残る時代となるでしょう。

 

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